DT200WR テネレ700

moto4とバイクライフ

何十年かぶりにバイクライフを復活させ、ポンコツバイクを現役の頃に走らせようと奮起してます。でも、分からない事ばかりで……でもガンバルオッサンライダー。

フロントフォークのオーバーホール

皆さまこんにちは😃
今回は、XL125Rのフロントフォークを交換していこうと思います。
何故交換するのかと言うと、リアのサスペンションを前にXL250Rの物を移植したことで、リアが上がり、少しバランスが悪く感じていましたから、対策を練ってました。
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そこで、フロントフォークを恐らく長いであろう200Rの物を組んでみる事にした訳なんです。

200Rのフロントフォークをリメイク

XL200Rのフロントフォークは、オークションでしか手に入りません。当然ですが、写真だけで程度を判断するのには勇気がいりました。
出来るだけ、インナーチューブにダメージが少ない物を選びだしたのですが、相当の時間がかかってます。
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調達した200Rの物が写真下です。
並べてみると、上の125Rの長さと同じように見えますが、インナーチューブのトップキャップを延長しているので、この分だけの長さの差がある事が分かります。


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トップキャップは、200Rのフロントフォークに付け替えるので、実質このトップキャップ分が更に長くなる計算。


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まず、とにかくバラバラに分解します。
手がベトベトになったので、残念ながら写真を撮ってません。


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インナーチューブは非常に綺麗でしたので、アウターチューブだけを綺麗にしていきます。
まず、粗方、電動ドリルに付けた何ちゃらヤスリで粗削りします。


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こんな感じ。
ま、見れたもんじや〜ありません。
ここからが大変な作業です。
耐水ペーパーを、320番から使い、ヤスリかけをしていきます。
使った順は、320番、400番、600番、800番、1000番、1500番、2000番。


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ここまできたら、次はメタルコンパウンドで磨き上げます。
ほぼ鏡面?な感じに仕上がってます。


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鏡面っぽくなったら、320番を使ってヘアラン加工をします。純正っぽく見せるためには必須です。
横方向に真っ直ぐにヤスリかけすれば、筋目が付いてキレイに見えるのですが、コレがかなり難しく、神経が擦り減り疲れます。


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コレは、塗装に最適な脱脂シャンプー。
細かな部分に金属カスやコンパウンドの残りがあるはずなんで、シャンプーを使ってキレイしてから、塗装コーティングします。


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2液性ウレタンを塗装する前に、定番の密着スプレーを吹き、準備。
ウレタン塗装スプレーですが、コレは難しいスプレーで、非塗装面にスプレーするのには、一度に多く吹くとタレるのです。
分かってはいるけど、毎回、この加減が判りづらいんで困ります。


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塗装は、4回までで終わりにしました。
厚く塗り過ぎると、ロクなことは無いんで。
次いでに、CDIのキャップも磨いてから塗装しました。こちらは鏡面にしてます。
残ったウレタンは、捨て切るまで箱の中で出し切りましたが、ほぼ8割程残っていた感じ。勿体ないけど、2液が混ざっているので仕方ありません。

組み立て

バラバラになったフロントフォークを組み立てていきます。
パーツ類はまだまだ純正品は供給されてますので、出来るだけ交換しておきます。
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フォークシールを打ち込む用にと、塩ビパイプをホームセンターで調達。40パイの塩ビ管に30パイのアダプターを取り付けました。
わざわざアダプターを取り付けたのは、アダプターの方が管の厚みがあるので、フォークシールに広く当たるためです。


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シール類にはラバーグリスをたっぷりと塗って、組みました。
写真はありませんが、フォークシールは普通はインナーチューブの上から通すのですが、XLのような古い車両は、下から通すとシールをキズ付けること無く組めます。
インナーチューブのボルトは、スプリングも全て仮組みした状態にすれば、空回りする事は無いので、このコツさえ分かっていれば簡単です。もちろん、ボルトには緩みどめを塗布しましたよ。


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200Rのフロントフォークをさらに延長する構造にするので、フォークブーツは純正では無理。
なので、アクティブから出ているフォークブーツを使う事にします。
コレが一番、純正品イメージに近くて安い。


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フォークオイルは純正の5Wが売っていたので、よかった。
前は10Wしか手に入らなかったので、コレで本来の動きが取り戻せそうです。
定量の262ccを測って入れます。
完全なオーバーホール状態なんで、油面の高さは測らずに組みます。


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フロントフォークを延長したので、ブレーキケーブルを長めのXL250Rの物にしてみようと思います。


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125Rよりも約8cmほど長くなっています。


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スピードメーターケーブルも250Rの物にします。


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こちらも同じく、8cmほど長くなってました。
正直、250Rのフロントフォークがどの程度の長さなのかは分かりませんが、今回の選択は正解でした。


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組んで完成しました。
フォークブーツは、目一杯伸ばしても届かず、上側部分の足らないとこは、ベルクロテープを巻いてカムフラージュ。
やはり、ボトムチューブは125Rと同じ大きさなんで、このような結末に。


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フロントフォークが伸びたお陰で、前後のバランスが良くなり一安心。
後は実際の乗り心地がどうなっているのかを確かめるだけなのですが、日が暮れたんで実走行は次回に。
あとは、リアサスも、取り付けてから何の調整もしていないので、またの機会にサグ出しをして調整したいと考えています。
もちろん、DT200WRも同じくサグ調整をしますよ。
今回はこれまで。ではまた。