DT200WR テネレ700

moto4とバイクライフ

何十年かぶりにバイクライフを復活させ、ポンコツバイクを現役の頃に走らせようと奮起してます。でも、分からない事ばかりで……でもガンバルオッサンライダー。

XLのクラッチプレートを交換

皆さまこんにちは😃
XL125Rですが、普通の平地走行では何の問題も無く快調に走ってくれます。でも、上り坂になりと時々、動力伝達が飛ぶようになる現象が出ます。

こんな現象が、以前から気にはなりながらも手立てが思い付かなく、そのままにしていました。
でもある日、「もしやクラッチプレートか?」と疑うようになり、コツコツと部品を揃えて、さあいざ、交換作業です。



先ずはエンジンオイルを全て抜き取ります。
学生時代にMBXのクラッチ強化のため、クラッチスプリングの交換をした事がありますが、プレートに手を掛けるのは初めてなんで、慎重に作業手順を確認し、必要な工具も今回は準備してます。
抜き取ったオイルはまだそんなに汚れていないので、取って置き、後である事に使います。



アンダーガードクラッチケーブル、タコメーターケーブル、ブレーキペダルを外します。
サイドカバーは、多数のボルトで固定されているので、取り外します。



段ボールに絵を描き、外したボルトを位置ごとに刺して保管します。さて、その理由は?



ボルトの長さが、位置によって違うからなんです。
ハッキリ言って、覚えてられないし、取り付け時に間違ったら大変な事になりますからね。
写真でも分かる様に、微妙に長さを変えたレイアウトです。



カバーを開ける前に確認のため、クラッチレバーの角度はこんな感じ。元に嵌める時にこの角度になるようにします。



カバーは、ガスケットで貼り付いた状態になっているので、ハンマーで上下左右を軽く叩き外します。



交換用のクラッチプレートです。
社外品もありますが、今回は純正品を使う事にしました。



クラッチプレートを、先程の抜き取ったオイルに漬け込んで浸透させておきます。



今回、揃えた工具はコチラ。
ストレート社のロックナットレンチ20×24と、キタコ社のクラッチアウターホルダーBタイプです。
ホンダのこの手のエンジンなら、ほぼ使えると思います。



先に、右側にあるオイルフィルタロータカバーを外さないと、クラッチは外せません。
外したローターカバーの内面には、たっぷりとタールの様な物が付いていましたから、役に立っている部品って事ですよね。
ロックナットレンチを使うのですが、ローターが一緒に回ってしまうので、ギア部分にヘキサゴンレンチを挟み、回り止めにします。
外したら次に、クラッチスプリングを外します。



外したスプリングと、黄色のスプリングは今回入れ替える予定のXLR125Rのスプリングです。
長さが長くなる分、強化スプリングの役をするハズですが、ある程度はクラッチレバーが重くなるでしょうね。



先程の工具の合わせ技で、クラッチのロックナットを外します。
工具が無いと出来ない作業です。



外したクラッチプレートです。
プレートの減り具合は良く分かりませんが、多少は表面がなだらかになっている様子。
クラッチディスクは、コルクのように柔らかさ感があるハズですが、硬くて薄くなっていますので、限界だったんでしょうね。



多少の汚れはあるものの、良好な状態。
クリーナーでキレイにします。



新しいディスクとプレートを入れて、スプリングを収めます。
センターロックナットは4kgで、スプリング部分のボルトは2kgのトルクで締め付けました。



クラッチケースカバーを戻す準備です。
コレが大変で、古いガスケットをキレイに剥がし取らないといけません。
大まかには、カッターの刃裏を使って剥がし、残りはキズをつけたく無いので、竹のスクレーパー?を使って剥がします。



ざっくりと取れたところで、オイルストーンで面部分を平らにして完了です。



ケースカバーには、キックスターターの軸があり、オイルシールがあるので、先に外しておきます。
新しいオイルシールは、クラッチケースカバーを取り付けてから嵌めないと収まらないので、ご注意を。



クラッチのセンターロックナットも、写真のオイルフィルタローターカバーのナット部分も、下にワッシャーがあり、表裏があります。
ワッシャーをよく見ると、山形になっていましたので、緩み止めの役目もあるようです。



エンジンオイルを入れる前なので、反対側のシフトレバー部分のオイルシールも交換しますが、汚い状態。土?砂?泥?油?。



何とか見れる程度にまで掃除をし、新しいオイルシールに交換。
オイルシールの挿入時でのトラブルを避けるコツは、とにかくラバーグリスをベトベトに塗ってから挿入する事です。



エンジンオイルは、5%だけスーパーゾイルを混ぜて投入します。
良いか悪いか?……悪くはならないので、多少でもね。



さて、エンジンは快調に動き、クラッチの具合もきちんと作動している感じですが、試走は後日になります。
ただ、スプリングを強化したので、昔に乗っていたXR600のクラッチを握ったような重さ。でも、歯切れの良さげな動きなので期待感はあります。



さて、いざ試走。
プラシボー現象?いや、パワーがしっかりと伝わってくる感覚になっているけど本当か?
明らかに以前とは違うトルク感、そして繋がりの良さを感じます。
クラッチプレート、恐るべし。
……んで、思い出してしまった。ホーンの修理をまだしていない。
滅多に使わないホーンを、以前にたまたま使用。そしたら「……ヴ…ボー……」って一回鳴ったきりハイ終了。
法規状、ココは直さないとダメなんで、代用品を取り寄せていました。



コレが取り寄せた日本製のホーン。今付いている純正品に近い形なんで。
WEBIKEに掲載されていた写真はブラック。でも届いたら塗り無し状態なんですよ。腹が立ったんで、写真を投稿してやった。さぁ、スタッフは気付くか?



純正品に見せたいから塗ったった。



純正のホーンはこの位置にむき出した状態なので、色が変わると印象も変わってしまうのでね。



並べてみると、純正品の色は半分くらい色が抜けてきている感じ。若干ながら代用品の方が大きいか?ま、ほぼ同じかな。



通電はしっかり来ていたので、装着して鳴らすと「ホーンじや……!」とは鳴らないけど、結構大きくハッキリとした響きで、心臓が止まるかと思った。
XL125Rも健全な状態になりつつありますが、次はいよいよ今年一番の大仕事に取り掛かっていこうと思っています。
今回はこれまで、ではまた。